皆さん、「思春期早発症」と言う、子どもの病気を知っていますか?
うちの娘、2人とも何故か「思春期早発症」を発症しました。
子どもの発育が早いなと感じていたり、子どもの身長が低く悩んでいる親御さん。
また、お子さんが「思春期早発症」と診断を受けた親御さん。
2人の娘の経験をふまえて、悩みを解消していきましょう。
Contents
上の娘が診断を受けるまで
上の子が小学2年生の時(2011年)、担任の先生(女性の先生)から他の子より胸の発育が早いのでは?と言われ、小児科へ受診しました。
小児科の先生から専門の小児内分泌科の先生を紹介してもらい、その病院へ行って検査をすると、「思春期早発症」と診断されました。
検査内容は・・・
- 血液検査・・・性ホルモン値の測定
- 左手のレントゲン・・・左手および左手関節のX線による骨成熟の評価および骨成長の加速性のチェック
- MRI・・・卵巣や精巣の増大の確認
検査の結果、血液検査では性ホルモン値は通常の年齢より少し高く、レントゲンでは親指の付け根の関節と関節の間が狭く骨成長が早い。MIRではまだ卵巣の増大は確認されませんでした。
また、上の子はとても身長が低く、クラスで並ぶと必ず一番前でした。身長が低いのに、体の発育が早いので体育の時間に着替えをする時、担任の先生がそれに気づき連絡をくれました。
私には初めての女の子だったので、自分の子どもが発育が早いとは分からず、他の子との成長の違いも比べることがなかったので、担任の先生が気づいてくれて本当に助かりました。
この「思春期早発症」と言う子どもの病気。
上の子どもが診断されるまで、聞いたこともなく、原因やどのように治療をしていくのか、分からない事が多く、ネットで調べたり病院の先生に聞いたりしました。
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「思春期早発症」
まずは、「思春期早発症」がどのような病気なのかを見ていきたいと思います。
「思春期早発症」とは?
思春期とは、こどもが成長しおとなになっていく過程で、心身ともに変化し、著しい身長の伸びを認める時期のことで、性ホルモンが上昇することにより、性差がはっきりする。
通常、女の子は10歳頃、男の子は12歳頃よりはっきりしますが、それが、2〜3年程度早く始まってしまうのが、思春期早発症です。
日本小児内分泌学会では「思春期早発症」の問題点を3点提示しています。
- 早期に体が完成してしまうために、一時的に身長が伸びた後、小柄のままで身長が止まってしまう。
- 幼い年齢で乳房・陰毛、月経などが出現するために、本人や周囲が戸惑う心理社会的問題が起きる。
- まれではあるが、脳などに思春期を進めてしまう原因になる病変がないかを確認する必要がある。
「思春期早発症」の種類
- 中枢性思春期早発症(もっとも多い)
- 脳から精巣・卵巣に命令を送る視床下部・下垂体という場所が、早くに活動を始めてしまう。
- 男児の場合、脳の司令塔である視床下部・下垂体の近くに腫瘍などがないかを調べる。
- 特発性思春期早発症(中枢性思春期早発症の内の1つ)
- 女児に多くみられる。
- 頭のMRIなどの詳しい検査でもどこにも異常が見つからない。
- 自律性機能性卵巣嚢腫(特殊な思春期早発症)
- 男児では、hCGという精巣に命令をするホルモンを作ってしまう腫瘍により男性化が進む症状。
- 女児では、乳房が膨らむ前か直後に性器出血が起こるような場合には、卵巣が脳からの命令がないのに活動してしまう症状。
「思春期早発症」の症状

- 9歳までに精巣(睾丸)が発育する
- 10歳までに陰毛が生える
- 11歳までにわき毛が、ひげが生えたり、声変わりがみられる

- 7歳6か月までに乳房が膨らみはじめる
- 8歳までに陰毛、わき毛が生える
- 10歳6か月までに生理が始まる
特発性中枢性思春期早発症は女児では珍しくありませんが、男児の場合には、発見の困難な病気が隠れていることが多いので、特に注意が必要という事です。
「思春期早発症」の治療
治療の目的は、思春期が進まないようにすること。
- 小柄のうちの体が完成しないようにして、身長が伸びる期間を長くすることで大人になったときの身長が極端に小柄にならないようにする。
- 幼い年齢で男性化、女性化が進み、本人や周囲が精神的負担を与えないようにする。
腫瘍など思春期を早くしてしまう病気があった場合や、特殊なタイプの早発症の場合には、その病気に対する治療をまず優先します。
特発性中枢性思春期早発症(最も多い)の治療は・・・
- LH-RHアナログというお薬を使い、通常は注射による治療
- 4週間に1回、病院で薬の注射を行う
LH-RHアナログによる治療は、同じ量をただ4週に1回打ち続ける、という簡単なものではなく、月々の身長、体重の推移、数ヵ月に1回程度のLH、FSH、性ホルモンの変化、骨成熟の変化などを総合して治療量を変えていく必要があります。
治療中止のタイミングも、年齢的な問題、あとどのくらい伸びる余地があるか、などを総合して決めることになります。
引用:日本小児内分泌学会「思春期早発症」より
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娘たちの治療
2人とも治療は同じで、LH-RHアナログによる注射の治療を4週間に1度病院へ打ちに行っていました。
3か月ごとに、血液検査・レントゲンを撮って確認をしていました。
下の子の時には、治療を始める前に半日入院をして脳に異常がないか、脳からの命令が出て思春期を早めているか、を確かめてから治療に取り掛かりました。
また、3か月ごとにエコーで子宮の様子も確認していました。
このLH-RHアナログによる注射の治療は、骨の成長も緩徐になり、同時に身長の伸びを悪くすることにもなるため、2人とも普通に食べているのに太ってしまいました・・・。
身長の伸びを抑えているのに、食欲はとってもあって、体重管理が難しかったです。
治療中止のタイミングは、女の子だと小学6年生・中学1年生ぐらいで生理がくるので、中学生になる3か月前に治療を中止しました。
治療を中止しても直ぐに生理がくるわけではなく、半年から1年後に生理がきます。
今、上の子は大学生ですが、治療後から約8か月後に生理がきて、最初は不順ですが、2年後からは普通に生理がきています。
治療を受けたことによっての影響はないと思われます。
最初、毎月の注射は可哀そうだなぁ~っと思っていましたが、そんなに痛くないのか、子どもは慣れたもので抵抗なく毎月受けに行っていました。
「思春期早発症」で不安や質問がある方は、武田薬品工業株式会社のサイトに「思春期早発症についてのよくあるご質問とアドバイス」と言う項目があるので見てみて下さい。
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まとめ
「思春期早発症」は、治療をすれば早く来てしまった思春期(体の発育)をゆっくりな発育に変えることが出来ます。また、女の子の場合、生理がきてしまうと身長が伸びなくなってしまうので、早く治療を始めた方が良いですね。
お子さんの発育が早かったり、遅かったり、年齢の平均よりかなり身長が低かったり・・・
お子さん成長で気になることがあったら、是非、小児科を受診して下さい。
早く治療した方が良い事も多いので、後々、早く病院へ行けばよかったと後悔しないように、お子さんの気になる事があったら、直ぐに小児科へ受診することをお勧めします。
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